メッセージの翻訳手順

DarkHallでは「翻訳用キット」を使うことで、ゲーム中に表示されるメッセージをユーザーが翻訳して、プレイするときにその翻訳したメッセージを使う(本来のメッセージと置き換える)ことができます。

翻訳したメッセージは、当サイトのアップローダーや他のWebサイト等で、ご自由に公開・配布していただくことができます。

翻訳用キット・最新版

カタログファイルの説明

darkhall_dungeon.po (.pot)
迷宮探索中に表示される、各種メッセージが収録されています。
darkhall_enemy.po
敵の名前と説明文(冒険者ギルドで表示されるもの)が収録されています。
darkhall_item.po
アイテムの名前と説明文が収録されています。
darkhall_message.po
攻撃時に表示されるメッセージや、聞き耳をたてたときのメッセージ、アイテム使用時のメッセージなどが含まれています。
darkhall_setting.po
動作設定ツール(setting.exe)を実行したときに表示されるメッセージが収録されています。
darkhall_spell.po
呪文や術の名前と説明文、術を発動したときのメッセージが収録されています。
darkhall_system.po
基本システム関連のさまざまなメッセージが収録されています。

基本的な手順

  1. 翻訳用キットをダウンロードして、適当な位置に展開する。できればDarkHallの本体(darkhall.exe)と同じ位置がよい。

    - mo-make.exe
    - po_base/
      - ja/
        - darkhall_*.po
      - en/
        - darkhall_*.po
    - po/
      - my/
    

     

  2. 日本語をベースに翻訳するなら ./po_base/ja/ の下にある *.po ファイルを、英語ベースなら ./po_base/en/ の下にある *.po ファイルを、すべて ./po/my/ フォルダの下にコピーする。

    - mo-make.exe
    - po_base/
      - ja/
        - darkhall_*.po
      - en/
        - darkhall_*.po
    - po/
      - my/
        - darkhall_*.po (←コピー)
    

     

  3. コピーした *.po ファイルの内容を編集する。 テキストエディタで編集することもできるし、Poeditなどのツールを使って編集することもできる。

     

  4. mo-make.exe を実行する。正常に実行されたなら、./po/my/ の下にある *.po ファイルを元にして、./data/locale/my/ 以下に *.mo ファイルが生成される。

    - mo-make.exe
    - po_base/
    - po/
      - my/
        - darkhall_*.po (←元になるファイル)
    - data/
      - locale/
        - my/
          - darkhall_*.mo (←生成されたファイル)
    

     

  5. DarkHallの本体と同じ位置にある data/locale/my/ に、生成された *.mo ファイルを配置する。 もしも手順1で、キットの内容をDarkHallの本体と同じ位置に展開しているなら、この手順は必要ない(自動的に配置してくれる)。

    - darkhall.exe
    - data/
      - locale/
        - my/
          - darkhall_*.mo
    

     

  6. setting.exe を実行し、表示言語を「独自言語」に変更して確定。

     

  7. DarkHall本体(darkhall.exe)を起動する。翻訳したメッセージが表示されていれば成功。

あとからまたpoファイルを編集した場合には、再度 mo-make.exe を実行し、新しく生成された *.mo ファイルで古い *.mo ファイルを上書きしてください。

応用1:DarkHall新バージョンでの変更部分を取り込む(マージする)

DarkHall β版がバージョンアップされたときに、その新バージョンに合わせて、メッセージを1から翻訳し直すのはとても面倒です。

そこで、編集中の .po ファイルに変更部分を取り込む(マージする)ことで、自分が編集した部分は残しながらも、新しいバージョンで追加されたメッセージを取り込む*ことが可能になります。

事前にインストールが必要なもの

手順

  1. DarkHall最新版のソースコードをダウンロードして展開し、それと同じ場所に翻訳用キットと、自分の編集した *.po を配置する。

    - Rakefile.rb
    - po/
      - my/
        - darkhall_*.po
    
  2. 手順1で展開したフォルダに移動し、コマンドラインから以下のように打ち込む。

    % rake po
    

    これで ./po/my/ に入っている *.po が、すべて最新のソースコードに合わせて更新されます。

応用2:別の言語用のカタログファイルを作る

編集するための元になるカタログファイル(*.po)は、翻訳用キットの po_base フォルダに入っています。 しかしこの中には、日本語用と英語用のカタログファイルしか含まれていないため、ほかの言語用のカタログファイルを生成したい場合には、以下のような手順を踏む必要があります。

事前にインストールが必要なもの

応用1と同じ。

手順

  1. 応用1と同じく、ソースコードと翻訳者用キットを同じ場所に展開する。

  2. 手順1で展開したフォルダに移動し、コマンドラインから以下のように打ち込む。

    % rake pobase DH_POLANG=<言語コード>
    

    たとえば日本語版と中国語版のベースを作りたいなら、次のように打ち込む。

    % rake pobase DH_POLANG=ja,zh
    

    使用可能な言語コードの種類については、言語コード一覧 - CYBER@GARDENを参照。

その他・補足事項

Team D.H. (team.darkhall@gmail.com)

3DダンジョンRPG「DarkHall」